水窪にある高根城は南信と遠州を結ぶ国道152号線(秋葉街道)にあり、信遠国境警備のために築かれた城です。
城が造られた当初は今川方の城として北の武田を警戒するため、その後武田の城になると南の今川や徳川を警戒するために南側の守りを固める改造がされたそうです。
では、登城してみましょう。
駐車場から城へのルートは複数あるのですが・・・「登城の小道」は距離が短いけどつづら折りの階段、「四季の小道」は道は広くて歩きやすいけど距離が長い道になってます。私は「四季の小道」から城の南へ行くルートをチョイス。
尾根に出ると遊具(現在利用中止)のある広場、東屋を経て城の南側に、ここから南側に作られた二重堀切がよく見えます。
二重堀切は南側の防備を固めるために武田側によって作られたもの。南側から攻めてきた敵は∨字型の堀を二つも越えないと先に行けないんですね。
三の曲輪、二の曲輪の先に本曲輪があります。
本曲輪には復元された櫓と倉庫、柵などが復元されています。神社がありますが、これは後から建てられた物のようです。
ひときわ目立つのは井楼櫓(せいろうやぐら)、これは武田側の城になってから作られたもの。事前に案内ボランティアに連絡すれば内部の見学も出来るらしいです。
高根城址は発掘調査をもとにかなり忠実に復元したようで、なんちゃって天守など無く当時の様子を伺い知れるのがよいでした。