◎神奈川県◎
「瞼の母」、「沓掛時次郎」、「一本刀土俵入」などの股旅小説を書いた長谷川伸(はせがわしん)は横浜の日ノ出町で生まれました。京急・日ノ出町駅からほどちかい長者橋のたもとに、誕生の地の碑があります。
実際に生家があったのは上流の黄金橋のたもとだそうです。生家は「駿河屋」という建設請負業で流れの職人から渡世の仁義を学んだとか。このあたりは横浜といっても下町で今ではきれいになっていますが、猥雑な下町の名残が感じられます。
長谷川伸は幼少の頃に実母と別れていますが「瞼の母」を書き終えた以降に再開を果たしています。「瞼の母」で母を探す忠太郎は長谷川伸自身だったのでしょう。
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